サルベストロールを阻害する【残留農薬が多い】食べ物とは

がんと闘う天然成分「サルベストロール」。その働きを阻害してしてしまうものの一つが「農薬」です。農薬はがん細胞特有の酵素であるCYP1B1の動きを阻害する作用があるため、サルベストロールの働きを鈍らせてしまいます。なるべく残留農薬のすくない食物を摂取するようにしたいものです。

アメリカの環境保護NPO機関であるThe Environmental Working Group(EWG)は2021年、人気のある46種類の野菜と果物の農薬汚染度をランク付けしたデータを発表しました。そちらを元に、残留農薬の多い・少ない農作物のランキングをご紹介します。食べ物を選ぶ際に参考にしてみてくださいね。

なお、当該データはアメリカ農務省の検査データを分析し、残留農薬に最も汚染されている生鮮野菜と果物、最も汚染されていない果物を特定するものです。

農薬の使用状況は品種や栽培環境によって異なるため、日本における実情とは差がある可能性があります。あくまでアメリカの情報としてご覧ください。

残留農薬の多い農作物ランキング

EWGでは、残留農薬の多い農作物にランクインしているものに関して、可能な限りオーガニックのものを購入するよう消費者に勧めています。

1位:いちご

6年連続で残留農薬が多いと発表されたのが、いちごです。いちごは害虫被害を受けやすい果物としても知られており、比較的多くの農薬が使われています。農家によっては1回の栽培で20回以上、60種類ものの農薬散布を行うこともあります。また表面に粒の溝があるために、残留農薬が残りやすいのです。

2位:ほうれん草

ほうれん草も残留農薬の多い農作物リストの常連です。日本国内においても、ほうれん草の残留農薬が基準値オーバーで回収になった事例がいくつも存在しています。

3位:ケール/コラード/マスタードグリーン(からし菜)

昨年までは、ケールが単独で残留農薬の多い農作物3位にランクインしていましたが、今年初めてコラード、マスタードグリーンも同率ランクインしています。葉物野菜からはネオニコチノイド(Neonics)を含む合計94種類の農薬が検出されています。マスタードグリーンからは20種類、ケールやコラードからは17種類もの農薬が検出されました。

4位:ネクタリン

ネクタリンはトルキスタン地方が原産で、雨の多い日本の土地にはあまり適しておらず、国産のネクタリンはあまり生産されていません。育てるのが難しく、肥料や殺虫剤などが多様されることが、残留農薬が多くなってしまう原因です。

5位:りんご

りんごも傷なく綺麗に作るには農薬や肥料が使われているため、残留農薬が多いリストに入っています。果肉よりも果皮のほうが残留量が多いです。

以降、
6位:ぶどう
7位:チェリー
8位:桃
9位:梨
10位:ピーマン/唐辛子
11位:セロリ
12位:トマト
と続きます。中でも10位にランクインしたピーマンからは115種類もの農薬が検出されており、これはあらゆる品目の中で最多種であります。

柑橘類は残留農薬の多いリストにはランクインしていませんが、USDAのテストだけでなく、EWGが委託した独立研究所のテストでも、有害農薬が検出されており、気になるレベルであることが強調されています。

残留農薬の少ない農作物ランキング

残留農薬が少ない農作物は以下の通りです。

1位:アボガド

世界一栄養価が高い果物としてギネス認定されているアボカド。残留農薬も少ない点でも安心して摂取できますね。硬い皮で覆われており、果肉部分は残留農薬が残っている確率がサンプル検査で1%以下とかなり少ないです。

2位:とうもろこし

とうもろこしもアボカド同様、農薬検出割合が1%以下という残留農薬が少ない農作物です。ただし、とうもろこしには遺伝子組み換えのものも多いため、選択する際には注意が必要です。

3位:パイナップル

パイナップルも残留農薬は少ないですが、遺伝子組み換えのものも多い農作物です。こちらも選択する際には注意が必要。可能な範囲で、オーガニックを選ぶことがオススメです。

以降、
4位:たまねぎ
5位:パパイヤ
6位:冷凍のスイート・ピー
7位:ナス
8位:アスパラガス
9位:ブロッコリー
10位:キャベツ
11位:キウイ
12位:カリフラワー
13位:マッシュルーム
14位:ハニーデューメロン
15位:カンタロープ
と続きます。

サルベストロールを効率的に摂るためにも、オーガニックを選ぼう

サルベストロールの摂取量を増やすために、毎日の食事にオーガニック食物を取り入れることは大切です。ただし、サルベストロールにはその働きを阻害する物質があり、そうした阻害物質を避けることも大切になってきます。農薬を避けることも、サルベストロールを効率的に摂取するためには大切です。

今回まとめた残留農薬の多い農作物については、なるべくオーガニックのものを選ぶことが大切です。また、オーガニック認証の基準を満たしていても、許可された一部の農薬が使われている可能性もあります。残留農薬は簡単な方法で多くを除去できるので、農作物を摂取する際には除去してから食べるようにしましょう。

残留農薬を除去する方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。


【出典】
Dirty Dozen™ EWG’s 2021 Shopper’s Guide to Pesticides in Produce™,https://www.ewg.org/foodnews/dirty-dozen.php
Clean Fifteen™ 
EWG’s 2021 Shopper’s Guide to Pesticides in Produce™,https://www.ewg.org/foodnews/clean-fifteen.php
OUT NOW: EWG’s 2021 Shopper’s Guide to Pesticides in Produce™,https://www.ewg.org/news-insights/news-release/out-now-ewgs-2021-shoppers-guide-pesticides-producetm


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