世界では様々なオーガニック活動が展開されています。ここでは韓国の例を挙げてご紹介します。
オーガニック無償給食
日本と同様に面積あたりの農薬使用量が多いと言われている韓国。実は2021年から韓国ソウル市内すべての小・中・高校で「オーガニック無償給食」が実施されるという発表がありました。
これは高等学校96校の3年生の生徒約2万4000人からスタートし、翌年には2年生、2021年には1年生まで段階的に拡大する計画のようです。3年生だけでもソウル市全体の高等学校の約30%に該当する規模になるということです。
成人になる前の子供たちは、身体が小さいこともあり、特に農薬などを吸収しやすいとされています。そのため、食の選択というのはとても大切になってきます。子供たち地震で選ぶことが難しいからこそ、しっかり大人が理解することが必要でしょう。
他国でも取り入れられているオーガニック給食
実は、オーガニック給食はすでに多くの外国で取り入れられています。例えばイタリアでは2000年から、学校給食や病院食などにおいて、何らかのオーガニック食材を使うことが義務付けられています。特にエミリア・ロマーニャ地方では、幼稚園〜小学校までは100%オーガニック食、以降は35%以上オーガニック食にするように義務付けられているそうです。
日本のオーガニック給食事情
日本ではまだまだ浸透していないオーガニック給食ですが、一部の地域ではすでに導入しはじめています。例えば、愛媛県今治市では、PTAの働きかけもあり、地元の有機農作物をなるべく使用したオーガニック給食を推進しています。千葉県いすみ市では、2017年秋から市内すべての小中学校の給食において地元産有機米を導入しています。
まだまだ浸透しているとはいえない日本のオーガニック給食ですが、少しずつ意識改革が進んできているのも事実のようです。幼稚園などを選ぶ際にはこうしたこだわりがあるかもチェックしてみるのもよいでしょう。