世界中にはたくさんの種類の「オーガニック認証マーク」が存在します。その中でもここでは一部のマークをご紹介します。これを押さえておけば、海外旅行も安心です。ぜひ買い物をするときの参考にしてみてくださいね。
世界にはこんなにもたくさんのオーガニック認証が!
日本のオーガニック認証マークは「有機JAS」マークですが、これは私たちが買い物をするときにオーガニックの目印となる大切な認証マークです。厳しい審査のもとで認証を受けたオーガニック食品やオーガニック製品にこのマークがつけられています。
海外にも様々なマークが存在しますが、それを知っておくことで海外に行って表示されている言葉が読めなくても、マークを見ることでオーガニック商品を判別することができ、安心して買い物をすることができます。ここでは認定機関とマークをいくつか厳選して紹介します。
USDA(ユーエスディーエー)/アメリカ合衆国
USDAとは「United States Department of Agriculture(米国農務省)」の略称です。日本でいう「有機JAS」にあたり、農作物や食料品のオーガニック基準を定め、その認証を行っています。全成分の95〜100%が有機栽培によって作られた原材料を使用している商品でないと、認証マークをつけることができません。
ACO(エーシーオー)/オーストラリア
2000年に設立されたオーストラリア最大の有機農法であるバイオダイナミック農法の認証機関。農作物やオーガニックフードの認定を行う団体として設立し、有機農作物の安全性を証明する基準として知られています。国内で流通する有機認証製品の70%以上にこのマークが付けられています。
EUオーガニック認定/EU
EUの有機農業規則にしたがって生産された農作物であることを証明するマーク。栽培から消費に至るまでの全ての過程において、EUの規定に則った周期的な検査を受けることが必要で、加工品においては原料の95%以上がオーガニックであることを証明するものです。
Bio-Siegel(ビオシーゲル)/ドイツ
2001年に発足した国家認定証で、ドイツ政府が認定するBIOマーク。現在は約4,000の生産者による6,000点の商品が認められていて、EUのBIOマークへの併記のみ認められています。このマークがついている商品は化学調味料・香料・着色料などが不使用で、遺伝子組み換え原料の使用は全体の5%以上は禁止されています。
demeter(デメター)/ドイツ
ドイツで一番古い民間のオーガニック認証機関です。哲学者のシュタイナーが提唱した、作物本来がもつ「生命力」を重視する有機農法であるバイオダイナミック農法を推奨しています。これは天体の動きに合わせて農作業を行うなど、自然のリズムを重視したもので、各国の政府が定めるオーガニック基準よりもさらに厳しいものとなっています。
Naturland(ナトゥアランド)/ドイツ
1982年にドイツ南部において、有機農業生産者と消費者が共同設立した有機農法団体です。農家への技術指導をはじめ、加工メーカーの検査・有機農作物の直売などの活動を行っていて、オーガニック農法を5年以上経過しなければオーガニック認定品として出荷できません。また、フェアトレードにも力を入れています。
ECOCERT(エコサート)/フランス
1991年に設立した世界最大級のオーガニック認証団体です。フランスのトゥールーズに拠点を置き、世界85ヵ国以上が加盟しています。EUではオーガニック製品に関する法律が施行されており、認証には農薬や肥料だけではなく、土壌検査・保管場所・種子管理・添加物・広告物にまで規制があります。
AB(エービー)/フランス
1985年にフランス政府が制定した有機農作物の証です。化学肥料や化学薬品の不使用、遺伝子組み換えによる肥料の禁止、最低3年間の有機農法が決められています。さらに1年ごとに抜き打ちの検査が行われる徹底ぶりです。また、商品加工に至る全行程で添加物などを含まないことを認定した商品のみにマークが与えられます。
Soil Association(ソイル・アソシエーション)/イギリス
1946年に農家や科学者、栄養学者の団体によって設立された、イギリスでもっとも主要な有機認証機関です。「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」という基本理念のもと、遺伝子組み換えや農薬、化学肥料に対しても厳しい基準を設けています。植物原料の認定としても知られています。
いかがでしたか?見たことのない認証マークも多くあったのではないでしょうか。海外で買い物をするときにはぜひ探してみてくださいね。