【特集コラム】レスベラトロールVSサルベストロール

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サルベストロールが発見される以前、ポッター博士の研究において「レスベラトロール」が発見されていました。これらは構造が似ているために、一緒に摂取するとサルベストロールの働きを阻害してしまうことがあります。

ここでは「レスベラトロール」とはどんなものなのかについて、ご紹介します。

レスベラトロールとは

「レスベラトロール」とは、フランスで注目された天然化合物で、ぶどうの皮やフランス製赤ワインに存在が確認されました。フランスではチーズなどの高脂肪食や、濃いソースを利用する食事など、高コレステロールや心臓病の原因になりやすい食生活であったにもかかわらず、他の欧州諸国に比べてこうした病気にかかる人が少ないといわれてきていたのです。そうしたときに注目されたのがレスベラトロールです。

サルベストロールを発見したポッター博士たちの研究によって、レスベラトロールには”ガン予防特性”があることが判明しています。レスベラトロールはガン細胞に含まれるCYP1B1によって活性化し、抗がん成分であるピセタノールへと変化することがわかっています。

このピセタノールはガン細胞内でのみ機能するため、正常細胞にはまったく影響を与えず、そのためレスベラトロールはがん細胞を選択的に標的とする天然治療の可能性を示唆していたと言われてきました。

ただし研究が進む中で、レスベラトロールは用量を増やすとCYP1B1の活性化を阻害してしまい、結果的にガン細胞にダメージを与えられなくなることもわかりました。ガンを治療する目的でレスベラトロールを使うには、適当な用量が判断しにくいため難しいのです。

サルベストロールの阻害物質になることも

ここまでの説明から気づいたかたもいるかもしれませんが、レスベラトロールはサルベストロールと構造がよく似ています。それもそのはず、レスベラトロールの欠点を補うべく探し出されたのがサルベストロールだからなのです。

構造が似ているため、レスベラトロールの摂取のしすぎはサルベストロールの働きを阻害してしまいます。併用する場合には、レスベラトロールは1日50mg以上の摂取を避けるようにしましょう。

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